私の屋敷:事件が起きそうな洋館
間取り。現実の間取りじゃなくてもいいんでしょうかね。
わたくし、今、個人的な趣味でアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を訳していて、いやそれは本当に個人的趣味ですし、著作権的事情もございますし、訳の作業自体にはブログであまり触れられないな、などと思っておりました。
しかし、ミステリーと言っていいのでしょうか、わたくし、「そして誰もいなくなった」が、なんと分類されて呼ばれているのかよくわかっていない素人なんですけども、そういうジャンルによくある現象なのですかね、建物の描写が気になったのですね。
この間取り、どうなっているんだろう、と。
私が訳しているのは、英語版、ペーパーバック版の「そして誰もいなくなった」なんですが、見取り図がついておりません。日本語の文庫版も持っていますが、そちらにもついていませんね。
たしかに、そこまで厳密に間取りが重要な話かというと、そうでもないのかもしれません。気になりはしますが、間取りが正確にわかっていなくても問題なく読めるタイプの話なのだと思います。
なので、間取りは気になるものの、自分で見取り図を描くほどでもない…。
というのと、ここで「そして誰もいなくなった」の間取りを考えても、もうすでにたくさんの人が考えていらっしゃるのではないかと思いまして。作品自体は、見取り図がなくても読めますが、そこをあえて考えるのがファンなのかもしれませぬし…。
と言うと、私はファンじゃないのかという、そういう感じもしてしまいますが。私もファンではあるんですが、熱意で負けてる。そんなファン。なんだろう、この無駄な断り書き…。
さらに言うと、正解をどうやって知るのだという。そういうアレもございますし。
というわけで、私なりの「事件が起きそうな洋館」を考えてみました。
そういうのもたくさんの方がやってらっしゃいますかね。そうかもしれませんね。
しかし、まあせっかくですので、やってみましょうぞ。
というわけで、書いてみましたどーん。
まず、ガケっぷちです。
立地条件はガケっぷちです。
実際の建物であったら、ガケっぷちというのはけっこう大変な問題ですよね、きっと…。なんというか、あまり茶化すように言ってはいけないのかもしれませんが、これは、私が考えているだけの設定なので、まあいいかと。
ガケっぷちなので、当然海があります。
そうですね、わたくし、海のそばで暮らしたことがないので、海暮らしがどんなものか、よくわかっておりません。なので想像で。想像かつ創造で言いますと、マイ海はざんざんやかましいですね。いついかなる時もざざあ、ざっぷんざっぷん音がして、静かになるときがないですね。
なにしろ、実際の海とは違うので…。
マイ海は現実の海よりたぶんやかましい。
で、ざわざわする木。海っぺりにはどんな木を植えるものなのでしょうか。
わからぬまま描いてしまいました。
ざざーん。
ざわざわ…。
この絵では何の木なのかわかりませんね。葉の形を超適当に書いてしまいました。
ざわざわ…。
屋外で謎解きをすると、たぶん声が聞こえないですね、これ。波の音と葉の音がやかましくて。
ガケっぷちでは謎解きできません、マイ屋敷。
あと…、厨房が大きすぎましたかね。
お屋敷であっても、一般的には、厨房はもっと小さいものなのでしょうかね。というのと、厨房から直で食堂に行くというのも、いきなりすぎな気がします。控え室のようなものがある…ものなのかしら?
あまり細かい部屋を作れなかった…。もうちょっと丁寧に描けば描けたのかもしれませんが、この感じだとこれ以上部屋が入りきらなくて…。という、どうしようもない言い訳。なんで言い訳してるんだろうか、私。好きで描いてるんじゃないのか…。まあそうなんですが。
ダンスホールというのもなんか…何でしょうかね。
いつの時代の、どこの国なのかという感じですかね。まあそうなんですが。
洋館といえばダンスホールな気がしてしまったのだった…。
地下室とか、屋根裏部屋、中二階…そっちの方がミステリー風味があるんでしょうかね。ううむ。
マイ見取り図で、階段の途中にドアがあるのは、ドアが浮いているわけではないですね。これは何かと言うと、こう…のぼっていった階段の下に、ドアがある感じです。日本語がアレ過ぎて、伝わる気がしない…。
ドアがですね…。開くスペースを考えると、おいそれとドアを設置できない感じでですね…。配置が難しかったです…。
そして最後に、控え室。厨房に控え室はございませぬが、ダンスホールにはございます。そして控え室には洋服ダンスがあるのですね。人が隠れられそうな。
で、監視カメラはない。
こんな感じですどーん。
そう、細っこい窓があるのですね。
で、そこに謎の影が…!
謎の影どーん!
どんどん言いすぎなんですけども。まあそうなんですが。
洋服ダンスがあるんだし、これは着替え用の控え室であろう、だとしたら、この窓要らんやろ、と私も今思いました。外から丸見えやね。
しかし、「事件が起きそうな洋館」なもので…。
事件の予感というのは、「チラ見え」から来るのではないか…、
そして、音が聞こえない、うまく判別できない所からも来るのではないか…、
さらに言うと、葉がわっさわっさしてる木って、なんか不気味だよねと…、
そういうことを考えながら、見取り図を描きました。
楽しかったです。
今回描けなかった地下室とか、何だろう、階段まわり?は、また今度描いてみようかな。とか何とか思いながら、今回はここら辺で終わりにしたいと思います。
今週のお題「間取り」