フィルム・ノワールの古典「深夜の告白」
先週は「そして誰もいなくなった」を見た。
「そして誰もいなくなった」が「ノワール」なのかどうかよくわからんですが。
違うような気がする…。ラブロマンスっぽい感じがしたかなあ。いやいや、ミステリーだろう…。そうなんだが、ラブロマンス度が強いミステリーだなと感じた。(個人的感想)
さっき貼ったメモにも書いた通り、私が書きたいのは「ノワール」ではないのかもしれない…。とは思ったが、雰囲気を参考にしたいので「ノワール」鑑賞は続けようかなと思っております。
今週は何を見ようかな。
「ノワール」で検索して出てきた映画を見てみようかな。
というわけで「深夜の告白」を見る。
(見た)
ハッ、メモ取るの忘れた。
見入ってしまったな。
最後のほうが、けっこう意外だったというか…。なんと言えばいいのだろう、「愛じゃない」感があった。「愛」のために事件を起こしたわけではなく…、何だろう。
何のために事件を起こしたのだろうか。金か…いや、どうだろう…。
なんというか、苦い感じだった。甘くはない、ふわふわしてはいない感じで、そうそう、こういう感じがいいなと…いいのか?
ううむ。
いいのかどうかは知らんが、情に流されたりする感じではない、冷徹な感じはいいなあと思ったんだよなあ。個人的に。
いや、フィクションであれば、ということだけども。現実で冷たい人は苦手ですけども、フィクションで冷たい感じは好きかなあ。私は。
男女の恋愛以外の価値観が描かれているものに興味があるんだよなあ。しかし、この映画の人間関係は「冷たい」とも言い切れないんかなあ。主人公とキーズさんの関係を見ると。毎回マッチ擦ってたなあ。
マッチ擦るのうまいなと思った。そんなに難しいものでもないんかな?
日本のマッチと違って、どこで擦っても火がつくんだっけ?
「深夜の告白」はアメリカ映画なので、舞台はアメリカだと思うが。
アメリカでは黄燐マッチ禁止後も摩擦のみで発火するマッチの需要があり、安全マッチの頭薬の上に硫化リンを使った発火薬を塗った硫化燐マッチが今日でも用いられている。この硫化燐マッチは強い摩擦を必要とするので、軸木が安全マッチより太く長い物が用いられるのが大半である。
「マッチ」Wikipediaより
最初に、「黄燐マッチ」が便利だったので普及したんだけども、毒性が問題になったらしい。で、黄燐を使うことが禁止された。その後普及したのが「硫化燐マッチ」だったということですね。どちらも、どこで擦っても火がつくマッチらしい。
1906年黄燐使用禁止の条約採択、欧米諸国が批准。「深夜の告白」は1944年公開。年代的に「深夜の告白」に出てきたマッチは「硫化燐マッチ」でしょうかね。
硫化燐マッチは強い摩擦を必要とするのか。じゃあ、つけるの難しかったりするんかなあ。けっこう簡単につけているように見えたけども、あれはかなりうまくつけていたということなのか。
ちょっとかっこいい…気はするが、マッチを日常でつけるシーンというのは、タバコありきなんだよな、たぶん…。タバコを吸うこと自体が脇に追いやられ気味の今のご時世だと、マッチも日常から消えて行ってしまいそうな予感がするな…。そうでもないんかなあ。いや、そもそもライターの普及で、マッチは絶滅の危機に瀕していたのかもしれんのだが。しらんけど。
何度か、マッチに火をつけてからもセリフをしゃべっているシーンがあって、「燃えすぎないんだろうか…」と、火に気を取られた。軸が太いなら、そう簡単に燃え上がりはしないんかね。
マッチに気を取られすぎだな。ううむ…。
「もうすぐ4時半だ」というセリフがあったんだよな。で、「とても寒い」と続く。
いや、だから何だという話だが…。そうだが、深夜にオフィスにやってきて、夜が明けていく、なんだろう、こう…夜の時間の経過が描かれているのが、なんとなく好きだなあと思った。
これ言ったらいかんのかな、「告白」をしなければ逃げ切れたんじゃないかなと思うんだが。何も言わずさっと逃げてしまえば、逃げられたのではないか…と、思った。
んだが、何というのか、見ていて「逃げてくれ!」とも思えないので、まあいいのかなあ。善人ではないからなあ。
まあなあ。