パラパラスイカメモ

スイカ・フウのメモ帳

「ブレイブ」~個人的マーロン・ブランド祭り

今日も映画を見る。

今日はこちら。

以下ネタバレ注意。

 

ブレイブ(字幕版)

ブレイブ(字幕版)

  • ジョニー・デップ
Amazon

 

1997年カンヌ国際映画祭で初公開。

えーと、そのあとは、

 

 1997年5月10日にカンヌ国際映画祭で初公開され、その後タオルミーナ国際映画祭・レイキャヴィーク国際映画祭・キャメリメージ国際映画祭に出品。 カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールにノミネートされ、キャメリメージ国際映画祭ではゴールデン・フロッグ賞にノミネートされた。

 

ブレイブ (映画) - Wikipedia

 

ガンガンノミネートされまくったが、

 

 カンヌ映画祭では評価は高かったのだが、アメリカの批評家には評価が低かった。そのためジョニー・デップはアメリカでの公開を拒否したので、劇場公開はされていない。

 

ブレイブ (映画) - Wikipedia

 

しかしこの、アメリカの評価が悪いというのは、まさにインディアン民族に対する不当な扱いそのもののような。

んで、Amazonの日本語で書かれたレビューの評価も割れているのは何なんだろうか…。

アメリカでの評判の悪さが影響しているのだとしたら、やはりそれも不当な評価だという気がするが、気がするだけなのでなあ。実際どうなん、よくわからん。

 

私は…。どうだろう、面白かったなあというのが率直な感想かなあ。

面白いというと語弊がありそう。時間を気にせず見られた映画ですね。だいたい私は映画を見るとき集中できなくて、残り時間あと何分だろう…と、残り時間をやたら気にしながら見てるんだけども、この映画はそうじゃなかった。

 

サムネから想像していたのとちょっと違ったなあ。何だろう、バンダナのせいなのかな、もっと違うものを想像していた。説明しにくいんだが…。ああいうバンダナを見ると、個人的に、アメリカンで、大味なアクションを連想するんだが、そういうのではなかった。…というのも何かの差別なのだろうか…そうかも知れんが、ほかに言いようがない…。

 

職がなく貧しい暮らしをしている主人公が、スナッフムービーに出るのと引き換えに大金を得る話ですね。最後の1週間を過ごす話。ジョニー・デップが監督・脚本・主演の3役をこなした作品らしい。

 

時期的にいつなんだろうか…「シザーハンズ」のあと、「パイレーツ・オブ・カリビアン」よりも前、という時期ですかね。

 

いや、なんとなくだけども、売れている人が作る映画だから、あまり残虐なシーンは入れられなかったのかなと思った。実際のところ知らんけど。しがらみがありそう、という意味で、それ以外の意味はない。

 

ううん…ちょいちょい痛そうなシーンはあるけども、それ以外は最後までスナッフムービーがどんなものなのか、匂わせることすらないんだよな。できないのかもしれんが。

 

まあ正直、ラスト何十分か、ちょっとホッとした。個人的には。ここから陰惨な映画内ムービーの撮影が始まるんだろうか…と思って気が重くなっていたが、そうではなかったので。いや、だからといって救いのある結末ではないので、ほっとするのも何かがおかしいのかもしれんが。まあなあ。見ているうちにどこかの感覚が麻痺したっぽい、わたくし。

 

しかしなんというか、あとに残される妻子のためにやっていることばかりでなあ。神父さんに考え直すように言われるが…。妻子のために、と思って取る行動で、どんどん主人公の逃げ場がなくなっていくという…そういう感じだったなあ。

 

妻子のためにと、誰だっけ、また名前忘れた、ルイスか、ルイスを黙らせ。その一方で、もう刑務所に入るようなことはやめてと妻に言われ。そうなると、確かに、もうこのままここで生き延びる方法を考えても仕方ないのかもなあと思ったりした。いや…ううん。現実だったらどうなんだろう、何とも言えんが…。フィクションなのでなあ。

 

フィクションなんだよな。原作があるらしいので、そちらは現実が元になっているのかな。映画はどこら辺まで現実に忠実に描いているのだろう…わからんのだけど。

 

ルイスと格闘して、胸に切り傷ができるんだがさあ。で、直後に水浴びをするのね。しかしそのときにはもう血が止まっているんだよな。どれくらい映画内時間が進んでいたんだと。そんなことを思った。

血が止まるの早くね…傷口けっこう痛そうでさあ。でもジョニー・デップは平然としているからさあ。あ、これフィクションだし、そうだよね…とか思った。

 

息子と歩くシーンがあるんだが、子供のほうが後ろを歩いているので、子供が合わせているのかな?足がそろっているんだよな。足並みが。右、左、と足を出すペースが同じだった。映像的に楽しいシーンがちょこちょこ挟まっている感じがする。

 

で、マーロン・ブランド。すっかり忘れてた…。個人的マーロン・ブランド祭りだった。マーロン・ブランドはスナッフムービーを撮る側の人間でさあ。あ、そういう役だという意味だけども。最初と最後に出てくる。友情出演らしい。

  

 マーロン・ブランドは1972年に『ゴッドファーザー』ではアカデミー主演男優賞に選ばれたが、「映画、TV業界のインディアン民族に対しての扱いが不当のため」を理由に受賞を拒否したことがあり、本作には無償で出演した。

 

ブレイブ (映画) - Wikipedia

 

ということらしい。このことを知るとさ…。映画の中では不気味な感じの…嫌な役ではあったけども。でも現実では、当たり前かもしれんけども、マーロン・ブランドとジョニー・デップが敵対しているわけではなくてさ…。しかし映画の中では敵対していてさ。そういう役で、演じるプロだから。

すごいなあ。プロだなあ。と思った。

なぜか私の中のマーロン・ブランドの好感度が爆上がりした。